無免許運転議員の辞職で思うこと②

無免許運転議員の辞職で思うこと① の続き

無免許運転そのものはこの元県議が良くなかったわけですが、問題はそこだけではないと思います。

今回の、発覚から会見、体調不良による療養、辞職まで、グダグダと長引くことにとても既視感があります。

つまり、今までもこれに似たようなことをニュースで目にしてきた記憶があります。この元県議もそういう事例を見てきて、それが議員の取るべき対応と考えてそうしたのかもしれません。

この方自身はまだ新米で、先輩方を見たらみんながそんな感じだったとしたら、自分もそれで切り抜けようと思うんじゃないでしょうか。(体調不良は、診断書が出ているため本当のことだとします)

こういうことが出来ないルール(例えば、法律違反をしたら議員を辞職するとか、辞職勧告決議に勧告でなく執行力を持たせるとか)を作らなければ、今後も似たようなことが起こる可能性があると思います。

そのグダグダの間、議長や他の議員が対応に追われたり、重要な審議がストップするとしたら、それは大変な損失となります。

議員の仕事は、税金の使い道を決めることと法律を作ることだと思いますが、議員が自分たちにとって現状より厳しくなるルールを作ろうとしないのが一番の問題だと思います。

「議員の出処進退は自らが決めるもの」というお決まりのセリフがあり、与野党関係なく当然のようにそう言いますが、「そんな自由がないように一定のルールを作りなさい」と言いたいです。

だいたい、「議員の出処進退は自らが決めるもの」というのは、誰がそう決めているんでしょうか。

それは、辞職勧告決議案を決めても辞めさせることが出来ないので、自分で辞めてもらうしかないから、ということなんでしょうか。

だったら、そう出来ないようにあなたたちがルールを決めないといけませんよね、と思います。

なぜ作らないのか?

これは想像ですが、「いつ自分が当事者になるかわからないから」、「自分が当事者になっても辞めなくてもいいように、この部分は触りたくないから」なのでしょうか。

ここに声を上げる政党や議員の方はいないんでしょうか。

この元県議の方も、辞職にルールがないとか勧告には強制力が無いとかではなく、最初の会見の時点でスパッと辞職していたほうが、本人にとっても良かったんじゃないかと思います。

実際には、会見時は心中パニックだろうし、辞職と口にしたらもう元には戻れないと思うと、踏み切るのは難しかったとは思いますが。

コメント

タイトルとURLをコピーしました