無免許運転議員の辞職で思うこと① の続き
無免許運転そのものはこの元県議が良くなかったわけですが、問題はそこだけではないと思います。
今回の、発覚から会見、体調不良による療養、辞職まで、グダグダと長引くことにとても既視感があります。
つまり、今までもこれに似たようなことをニュースで目にしてきた記憶があります。この元県議もそういう事例を見てきて、それが議員の取るべき対応と考えてそうしたのかもしれません。
この方自身はまだ新米で、先輩方を見たらみんながそんな感じだったとしたら、自分もそれで切り抜けようと思うんじゃないでしょうか。(体調不良は、診断書が出ているため本当のことだとします)
こういうことが出来ないルール(例えば、法律違反をしたら議員を辞職するとか、辞職勧告決議に勧告でなく執行力を持たせるとか)を作らなければ、今後も似たようなことが起こる可能性があると思います。
そのグダグダの間、議長や他の議員が対応に追われたり、重要な審議がストップするとしたら、それは大変な損失となります。
議員の仕事は、税金の使い道を決めることと法律を作ることだと思いますが、議員が自分たちにとって現状より厳しくなるルールを作ろうとしないのが一番の問題だと思います。
「議員の出処進退は自らが決めるもの」というお決まりのセリフがあり、与野党関係なく当然のようにそう言いますが、「そんな自由がないように一定のルールを作りなさい」と言いたいです。
だいたい、「議員の出処進退は自らが決めるもの」というのは、誰がそう決めているんでしょうか。
それは、辞職勧告決議案を決めても辞めさせることが出来ないので、自分で辞めてもらうしかないから、ということなんでしょうか。
だったら、そう出来ないようにあなたたちがルールを決めないといけませんよね、と思います。
なぜ作らないのか?
これは想像ですが、「いつ自分が当事者になるかわからないから」、「自分が当事者になっても辞めなくてもいいように、この部分は触りたくないから」なのでしょうか。
ここに声を上げる政党や議員の方はいないんでしょうか。
この元県議の方も、辞職にルールがないとか勧告には強制力が無いとかではなく、最初の会見の時点でスパッと辞職していたほうが、本人にとっても良かったんじゃないかと思います。
実際には、会見時は心中パニックだろうし、辞職と口にしたらもう元には戻れないと思うと、踏み切るのは難しかったとは思いますが。
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