無免許運転議員の辞職で思うこと①

2023年4月に静岡県政史上最年少で当選した静岡県議が8月初旬に無免許運転を行い、さらにその後の報告内容に虚偽があったという問題で、本人が辞職願を提出し、9月6日付で受理されたとのことです。

この方は、まず①免許の期限がきても更新を行わず放置し、②8月1日に有効期限が切れていることを指摘され、③8月2日に免許更新をしようと自分の運転で免許センターに行き、その時は時間外のため更新できず、さらにその際自分で運転すると無免許になると指摘され、④8月4日、自分で運転中に横断歩道の一時停止違反を行ったところを警官に注意され発覚、ということです。

※ ③に関しては、無免許運転を指摘された帰りも自分で運転していたのに、「他の人に頼んで運転してもらった」と嘘の報告をしていたことが会見後に発覚しています。(⑤)

で、それらが明るみとなり、8月8日に会見を行いました。その場で本人は「辞めることで責任を取るよりも、今回のことを深く反省し、一層仕事にまい進することで罪を償わせていただきたい」と発言し、辞める意思がないことを示しました。

ネットニュースやYoutubeでのコメントを見ると、当然ながら「辞めるべき」という声が多かったのですが、上記の通り8月8日の会見の時点では本人に辞める意思はありませんでした。

なんだか、こんなことばっかり起こっているような気がします。

こんなこととは、お金と時間をかけて選挙を行い当選した議員が、なにも成果を出さないまま不祥事を起こして、さんざんゴネてねばったあげく結局辞めることになる、ということです。

選挙にかかったお金も時間も、成果を出さずグダグダしている間の議員報酬も、(今回で言えば)県民のものなんですが、なぜかその点を謝るところを見たことがありません。

この元県議の方は、どこか一つに問題があったというよりも、上記①から⑤の全てがまずいんじゃないかと思います。①に関しては、誰でもうっかりはあるのでしかたないかもしれませんが、もしかすると普段から期限に関していい加減なのかも、とも思わせます。②以降全ての対応がまずいと思います。

普段から遵法精神に欠けているんだろうな、と思われてもしかたがありません。

④の、免許が失効し、今自分は無免許運転にあたるということがわかっていながら自分で車を運転して、しかも運転中に交通ルールを守らないとか、恐ろしい感覚を持った人だなと思います。

せめて慎重に運転しようとしないんだろうか? いや、ダメだけど。

辞めろ辞めろと言われてなぜ辞めずにしがみつくんだろうというコメントを見ましたが、ルールがあっても守らない人が、(辞めなければならない)ルールが無いのに自分に不利になるように動くはずがないんじゃないかと思います。

また、平気でルール違反ができるから、報告でも平気で噓がつけるんじゃないかと思えてきます。

きちんと自分から辞めるべきだったと思うし、結果的にそうなったのはホッとしました。

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